わたしの卒業論文は紆余曲折を経て、東京都における地域ごとの失業率とホームレスの関連性について考察したものとなりました。結局、諸事情で調査が進まず、方向転換をしたのです。
けれども根っこのところが変わったわけではありません。地域が不健康だといろいろ問題を生んだり、引き寄せたりしてしまいます。今の日本の雇用環境は流動化が進んでいるので一概には言えませんが、例えば高失業率地域は劣悪な住環境のエリアを抱えていて、それが労働者の健康に悪影響を与え、失業を招いていると考えられる場合もあります。具体的には、日雇い労働者の場合、ドヤ(簡易旅館)で生活している人も多いのです。ドヤはふとんを敷いたら一杯になってしまうような狭さで、一日の疲れを癒す空間とは言い難く、体に疲労が蓄積されケガや事故の原因とつながり、失業へ追い込まれてしまうのです。
住環境が改善されれば健康に働けて失業者にならずにすむかもしれません。つまり地域の健康状態が改善されれば、全員は無理でも、誰かは救えるし、不本意な状況に陥る人を食い止められると思うのです。まあ、わたしの卒論はこんなことの一端について述べるので精一杯でしたけど。